2014年9月18日木曜日

エネルギー戦略研究会

食料とエネルギーは国家に頼らず個々人でカバーする
これは、個人の生活と自由を確保する基本条件の一つかもしれません。
STUDYUNIONでは、この取り組みのために、さまざまな活動が行われてきました。
この「エネルギー戦略研究会」もその一角です。

エネルギー戦略研究会は、東日本大震災における視察と支援活動をきっかけにして、
2010年から2011年にかけて毎月開催された研究会です。

主要研究員はほぼ毎回発表をなし、発表に基づいて知識共有をしたり、随時検討を加える、という内容で、毎月一回、4時間ほどかけて開催されていました。

第一期は、「浮体型ハイブリッド洋上発電システム」を検討することに重きをおいた期間でした。
最終的には、科学カフェでもお世話になっている伊藤榮彦先生の御尽力により、佐賀大学の理学部の研究室で検討していただく機会に恵まれましたが、これを実現するには大きすぎる課題がありました。

SU代表関浩成は、学生時代以来の夢が実現?!とばかりに、株式会社を設立し、新型風力会社に投資を行うなど、研究会と平行して意欲的に行動しました(しかしその後、このエネルギー創造事業はうまくいかず、大損失を被ることに・・・)


そこで引き続き、そもそも日本のエネルギー確保をどうすべきか、について第二期の研究会が開かれ、NPO法人化も検討されましたが、そのまま解消してしまいました。



<第一期>(開催地:各地へ遠征)
第一回 京都「発足、理念、武田邦彦検討」
第二回 大阪「進行方針、マグネシウム文明論、アル・ゴア検討」(※学生インターン5名参加)
第三回 東京「ゼネラリスト養成、石炭液化技術、石油無機成因論」
第四回 大阪「風力発電会社フィールドワーク報告、テキスト選定」
第五回 大阪「テキスト分担解説、圧縮空気、海洋エネルギー、フィールドワーク候補地の選定」
第六回 大阪「テキスト分担解説、洋上発電、レアメタル」
第七回 東京「大阪での研究会の総括と意見共有」
分科会 佐賀「移動式洋上発電の構想」(主要メンバーのみで遠征)
第九回 大阪「バイオマス」

<第二期>(開催地;京都市いきいき活動センター)
第一回 原発の基礎知識
第二回 原発のメリットとデメリット
第三回 宇宙太陽光発電の現状



<主要研究員>
関 浩成  <SU代表>
佐々木真弘<医師>
上田さん<NPO法人理事>、山口さん<議員>、深草さん<哲学道場主宰>

その他、各方面の方々に出席いただきありがとうございました。

エネルギー戦略研究会ブログ
http://studyunion.blog70.fc2.com/


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レジメ抜粋
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第七回エネルギー戦略研究会
2010.6.26(土)
東京池袋パルコ横ルノワール
 関 浩成@STUDY UNION

はじめに
 今回は東京開催のためテキスト分担解説は行われず、これまでのエネ戦研の報告と今後の予定を簡単にアナウンスした後、検討課題の報告として、「懐疑派と推進派の対決」と称して武田邦彦と小宮山宏の比較をおこない、また、政府の出した産業構造ビジョン2010から環境・エネルギー課題解決産業の検討を行う。さらに今回オブザーバーとして参加していただいているWINPROの高山さんから所見をいただく予定である。

 ~エネ戦研 これまでの経緯(※特に記名なき発表は関が行う)~
第一回 京都「発足、理念、武田邦彦検討」
「環境問題を、エネルギー問題と位置づけ、社会に対して建設的で有益な提言を作り、実践する」などといった会の理念や進行方針を確認し、政治や経済が絡みがちなジャンルであるため、偏向しやすい情報を検討・整理し、研究会を進めていかなければならないことなどを確認した。
また、検討資料として懐疑派の武田邦彦氏の「偽善エネルギー」を採り上げた。

第二回 大阪「進行方針、マグネシウム文明論、アル・ゴア検討」(※学生インターン5名参加)
現存エネルギーを代替するための戦略として、従来からいわれている地域にあったエネルギーの重要性を確認し、
          新エネルギーの戦略的分類表の制作、特に理論レベルにとどまっているものを、応用指標を示しながら分類表に取り込むこと
          有限とされる化石燃料の諸用途別に代替エネルギーや代替物を考察すること
          石油そのものに代替できるものを模索すること
などが分類表制作方針としてつけ加えられた。
また、原発推進派とも評されるアル・ゴア氏の主張が採りあげられた(山口)。

第三回 東京「ゼネラリスト養成、石炭液化技術、石油無機成因論」
当研究会に所属する研究員はエネルギーのスペシャリストではなく、民間ゼネラリストが養成されること、つまりエネルギーの全体像を踏まえた上での最適なエネルギーの組み合わせを、業界の利害関係に基づかないで提案できるものが養成されることが当研究会理念として追加された。
 また、石炭液化技術の報告と石油は枯渇しないという諸説の説明がなされた。

第四回 大阪「風力発電会社フィールドワーク報告、テキスト選定」
風力発電の制作販売を行っている会社の視察報告と風力発電の簡単な検討がなされた。
また、①他の新エネルギーとの比較が不可避であり、エネルギーシステムの組み合わせを構想するには、選定テキストの知識を共有することが必要であること、②ネットなどで流れている最新のエネルギー情報を随時紹介しあうこと、が決められた。

第五回 大阪「テキスト分担解説、圧縮空気、海洋エネルギー、フィールドワーク候補地の選定」
テキストの分担解説担当者をジャンルごとに決めた後、圧縮空気を動力源とする自動車の報告、そして海洋エネルギーのまとめが報告(山口)された。ここから、議論を積み重ねられ「洋上ファイブリッド発電構想」が提案された。

第六回 大阪「テキスト分担解説、洋上発電、レアメタル」

テキスト分担解説を行った後、洋上発電の現状報告に続いて、レアメタルの報告<前編>が行われた(山口)。

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移動式ハイブリッド洋上発電所の構想とその検討
2010年8月28日(土)
於:佐賀大学理工学部研究室
関浩成@社会教育NPO STUDY UNION 代表



1はじめに ~構想されるべき選択肢~
銀をはじめとして様々な地下資源を輸出していた中世期の栄華もはや衰退し、日本が資源小国と評されるようになってから久しい。レアメタルの国内蓄積量や再生可能資源の輸出の側面から最近、資源小国という評価の見直しがなされているが、しかし産業の根本を支えるエネルギー分野に限っていえば、絶対的な輸入資源といえる化石燃料に拠るものが6割を占める。ここで仮に原子力発電も合わせるとすれば、輸入に依存せざるをえない資源は9割以上を占めることになり、まだまだ資源小国という評価を甘受しなければならない状況かもしれない。
しかしながら、資源の概念はその社会や時代が拠って立つ技術に依存し、時代毎に変遷するものであり、現在の技術において資源とされる鉱物資源や化石燃料資源がメルクマールとなるわけではない。あらゆる物質には<資源性>という度合いが存在し、その高低は時代と環境と科学技術によって変遷してゆくと考えるべきかもしれない。
現在、日本が有する<資源性>の高いものの一つに海洋資源がある。日本は世界第6位の排他的経済水域を有する海洋大国であり、経済的な管轄権が及ぶこの水域を将来的に資源化する事ができれば、資源小国の評価を一転する可能性があることは、以前から各方面で指摘されているとおりである。
これまで海洋資源といわれると、海産物資源を思い浮かべるのが常識であった、しかし、近年、海上に風力発電を設置してゆく大きな動きがある。この海上の風や空間自体が<資源化>の段階に入ってきたといえるかもしれない。
海上の風力発電、すなわち洋上発電に関しては、設置数に於いても計画案件に関しても、現在、欧州が先行している。EU諸国で現在採用されている主な方式は巨大プロペラを備えた風力発電機を着底式で複数設置するものである。これは、欧州諸国の地勢、沿岸部から遠浅に広がる海底をうまく利用したものだといわれている。
一方、日本が海洋資源として有効活用したいのは数少ない遠浅の海底部分ではなく、その大多数を占める深い部分である。この場合、着底式ではコスト的に到底見合うものではなく、浮体式が適切であるとされている。
また一説に拠れば、風車の高さの10倍は届くともいわれる低周波音騒音問題は、今後は沿岸部でさえも発生しうるかもしれないであろうし、洋上であるが故の高コスト化は、風車の超大型化と保守費用の増大、据え付けにあたっての新たなインフラ(特殊工法や建設専用船等)の必要性を考えれば、環境負荷的にも、そして経済的に採算が合うかどうか、既に疑問視されている。

以上より考案されるべきは、超大型化路線とは別路線を志向した浮体式洋上発電である。それは、旧来の超大型プロペラ設置という発想からすれば、規模の効率性と経済性という王道へ挑戦することになるかもしれないが、この点に関しては、効率性や経済性を多少犠牲にしても顕示しうるsomething-newを併せて提出することで妥協点を見出すことになるだろう。
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